便秘の状態から排便されるまで
便秘をはじめとする排便のトラブルを抱えている人にとって,食べ物が消化吸収されて排泄されるまでの過程を知ることは助けになります。ここでは,食べた物が消化管を通って排泄されるまでの流れを説明しています。
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人が食事から摂取する栄養素にはそれぞれの役割があります。糖質や脂質はエネルギー源となり,たんぱく質やビタミンは体を作る働きをし,ミネラルは体の調子を整えます。これらはすべて体内で吸収される訳ではなく,必要でないものは吸収されず,それは老廃物などと一緒に便として排泄されます。では,その過程を見てみましょう。
食道を通って入った食べ物は,まず胃で消化・分解されます。口の中でそしゃくしているとはいえ,栄養として吸収できる状態ではありませんので,強い胃酸で分解することが必要です。さらに,十二指腸でも胆汁と混ざって消化されます。
消化されたものは次に小腸へ送られます。5~6メートルある小腸を通過する段階で水分や栄養素が吸収されます。この過程には,一般的に4~5時間掛かるといわれています。
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続いて,吸収されなかった食べ物のかすは大腸に送られます。この段階では大腸に送られたものは液体状です。この水分で大腸内の不要物を浮かして運んでいきます。次第に水分が吸収されて糊状になり,下行結腸を通過する辺りで固形の塊になっていきます。こうして作られた便は直腸に溜まり,脳に伝えられて便意を感じ排泄されることになります。このように大腸では水分が吸収されますので,便が長い間溜まっていると水分を奪われ固い便になってしまいます。
この長い過程には,腸内の細菌バランスや食べ物のかすを吸着する働きのある食物繊維の量など,さまざまな要素が関係します。そのどれが崩れても排便に影響が出てしまいます。
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